連載「われら第7世代!~演歌・歌謡曲のニューパワー~」では新進気鋭の若手演歌歌手の皆さんを紹介しています。第2回に登場した二見颯一のインタビュー動画を公開します。音楽担当笹森文彦記者の「取材後記」と合わせてお楽しみ下さい。



【取材後記】

二見颯一さんも、今回が初めてお会いしてのインタビューだった。新浜レオンさんの時も書いたが、初対面の方は徹底的に予習をして取材に臨む。それが私の流儀だ。予習をすればするほど、聞きたいことがあふれ出て、いつも取材時間をオーバーしてしまう。二見さんもそうだった。

 「颯一」という芸名に興味を引かれた。本名は「颯」の1字という。「颯爽(さっそう)と現れる」に使われる字で、さわやかな感じを抱かせる。だが母親は「颯は風に立つ。どんな風にも立ち向かって行って」と命名したという。その「颯」に「一」をつけて、「どんな風にも立ち向かって、1番になる」という芸名になったのだという。二見さんの未来を暗示しているように感じた。

 取材に対して「颯」のイメージ通り、とてもさわやかに丁寧に答えてくれた。その中で「僕はこれからがある人間になれるかもと思った」と言う言葉が、とても印象に残った。オーディションに優勝して、取材で「これからの夢はありますか?」と聞かれた時に思ったのだという。夢と希望があれば、誰もが「これからのある人間」であることを気付かさせてくれる言葉である。【笹森文彦】