日本相撲協会は2日、尾車部屋に所属する世話人の錦風(43)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。

 電話取材に応じた芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は「稽古場には行っていたみたいなので、部屋の他の力士ほか、みんなをPCR検査したところ全員陰性でした」。さらに「稽古は見に来ていてもマスクはしていたみたいだから。保健所からの話ではそういうことで直接携わっていないので、濃厚接触にはあたらないとの判断でした」と語った。

 気になる力士らの秋場所(12日初日、東京・両国国技館)出場については、近日中に実施する全協会員対象のPCR検査の結果を踏まえて判断する。芝田山部長は「それで大丈夫であれば大丈夫だと。保健所は濃厚接触者と認めていないので」と明かした。

 一方、十両北青鵬(19)の感染が判明した宮城野部屋も力士らは全員陰性だったが、尾車部屋とは〝扱い〟が異なるという。芝田山部長は「宮城野部屋は力士なので、そういうこともあって状況がまだね。もう一度検査をして症状だとか今後出てこないとかを見てどうするかというのは先生方の判断に委ねるということですね」と理由を説明した。