東京パラリンピックの車いすテニス男子で金メダルを獲得した国枝慎吾(37=ユニクロ)に報奨金1億円が贈られることになった。ユニクロを展開するファーストリテイリングは同社の柳井正代表取締役会長兼社長とともに国枝の功績をたたえて特別報奨として1億円を支払うことを発表した。

 同社は「今大会の国枝選手のパフォーマンスは、一般的なスポーツとパラスポーツの垣根を越える素晴らしさがあり、パラスポーツの地位向上、パラスポーツが純然たるスポーツビジネスとしても、十分成立し得る可能性を示した革命的な出来事です」と快挙をたたえた。

 これを受けて、国枝は「今回、特別表彰という形で最大限の評価をいただき、最初に聞いたときは震えてしまいました。本当にありがとうございます。この報償に恥じぬよう、これからも良いパフォーマンスを継続していきたいと思っています」とコメントを発表した。

 東京五輪では、フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した見延和靖が所属先のネクサスから報奨金1億円を贈られることが決まり、大きな話題となった。多くのアスリートたちにとって、報奨金1億円の〝大台突破〟が相次いでいることは大きな励みとなりそうだ。