花柳章太郎追悼「十月新派特別公演」(10月2日初日、新橋演舞場)の取材会が9日、都内で行われ、劇団新派の水谷八重子(82)、波乃久里子(75)、喜多村緑郎(52)、河合雪之丞(50)が意気込みを語った。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大による公演中止を経験し、新派の本公演は1年8カ月ぶりとなる。

水谷は「舞台の上からコロナに追い出されまして、20カ月ぶりにやっと戻ってくることができるようでございます。こんなにうれしいことはありません」。意気込みを聞かれると「意気込みなんてものはありません。ただただ怖いばかり。お客さまがいる舞台に立つということから離れてしまって、まだ想像もつかない。うれしいのか、悲しいのか、怖いのか、恐ろしいのか、いろんな気持ちが入り交じっています」と話した。

公演は、名作といわれる「小梅と一重」「太夫さん」の2本立て。「太夫さん」には女優藤山直美(62)がゲスト出演する。

藤山との共演が13年ぶりとなる波乃は「直美さんと会うたびに『やりたいですね!』と言っていて、やっとかなった。直美さんから電話があって『約束守りましたでしょう!』って。うれしゅうございます」。女優としての力量を「今、彼女がトップでしょ」と大きな信頼を寄せ、「その方とやれるのはありがたいし、うれしい」と語った。

昨年2月、女優鈴木杏樹(51)との不倫が報じられた喜多村は、妻である元宝塚歌劇宙組トップスター貴城けい(47)との話し合いの現状について「私自身は復縁を望んでおりまして、それに向けて話し合いをしている最中です」とした。