レッズの秋山翔吾外野手(33)は16日(日本時間17日)に敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に「8番・中堅」で2試合連続先発出場し、2打数1安打、1三振1犠飛だった。7回の守備で交代した。打率2割4厘。一方、パイレーツの筒香喜智外野手(29)は「2番・右翼」で出場し、3打数無安打1四球、1三振だった。打率2割1分3厘。試合はレッズが1―0で制した。

 秋山は2回二死無走者で先発右腕オーバートンに対し0―2と追い込まれた後の3球目、外角低めに逃げていくチェンジアップを右手一本、手首を返さずに逆方向へ運んだ。飛び込んだ左翼手のグラブをかすめて打球は中堅へ転がり、二塁打となった。

 秋山は試合後の会見で「これが試合勘なのかな。昨日から変化球をかなり多く投げられていて、同じ球(種)を続ける傾向がある」と相手バッテリーの傾向を読んだ打席だったことを明かした。

 4回二死一、二塁は2番手の左腕ハワードの前にフルカウントから見逃し三振に倒れたが、11球続いたスライダーを6度ファウルするなど食らいついた。結局、12球目の外角ストレートに手が出ず見送った。ベンチに戻るとチームメートからはクオリティのある打席だったと称賛された。

 7回無死一、二塁は3番手の右腕ポンセと対戦。1ストライクからの2球目に一塁への犠打を決め、2人の走者がぞれぞれ進塁。代打カブレラの犠飛でレッズは待望の先制点を挙げた、そのまま逃げ切った。チームはワイルドカードでのプレーオフ進出に1ゲーム差と迫っており、価値ある犠打だった。

 秋山は「レッズにとって野手がバントするのは珍しいケース。本塁打で点を取ることはできるが、人数をかけて点を取るというのは最近はなかった。これが1―0で投手(陣)が頑張って、いい方につながってくれた」と振り返った。

 先発出場は今月は今回の2試合だけとチャンスは少ないが、与えられた打席では結果を出し続けるしかない。