TBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズなどで知られる、テレビプロデューサーの石井ふく子さん(95)が20日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)にゲスト出演する。

今年4月4日、急性リンパ腫のため95歳で亡くなった脚本家の盟友・橋田壽賀子さんとの60年にわたる思い出をつづった「家族のようなあなたへ-橋田壽賀子さんと歩んだ60年」(世界文化社)を8月27日に出版。シルバーウイークの特別企画として、TBSの後輩であるパーソナリティー生島ヒロシ(70)の電話インタビューに答えた。

石井さんは、橋田さんが亡くなるひと月前に病床から電話をもらい、長時間にわたって話した。橋田さんは「あんたは私より1つ下。私はあんたの1つ上なんだよ」と口にしたという。

石井さんは「初めてです。そんなことを言う人じゃないんで。『橋田文化財団を今後、頼むよ』『ちゃんとやってね』って言うからウンと言ったら『ウンと言わずにハイと言え』と怒られました」と振り返った。

生前の橋田さんは、石井さんのことを「私の妹」と話していた。生島が「よくけんかもされたんでしょうね? 毎晩、夜11時ごろにお電話をし合ったんでしょう」と聞くと、石井さんは「年中(けんかを)やってました。お互い独り暮らしですので、何かあるといけないと思って。たまたま電話をかけないと、ものすごく怒られますから。『ごめんなさい』とこっちが言わないといけないんです」と“姉妹”のやりとりを懐かしんだ。

その他、石井さんと生島の共通のキーマンである諏訪博TBS元社長の話や、ラジオからテレビへの異動は左遷だった時代の話、さらに石井さんの女優時代の“伝説の女優”原節子さんとのエピソードなどを明かした。

21、22日にも出演する。