東京・歌舞伎座で2日、「十月大歌舞伎」が初日を迎えた。

第3部は尾上菊五郎(79)が「松竹梅湯島掛額」で面倒見の良い商人・紅長(べんちょう)を演じた。この日が誕生日で、舞台上で祝福されたり、東京オリンピック開会式で話題になったピクトグラムを思わせる演出など、笑いの多い芝居で沸かせた。菊五郎は「今回も初役のつもりでやりたい」と話している。孫の寺嶋眞秀君も出演している。第2部は松本白鸚が「時平の七笑」で藤原時平を初役で務めた。ほか、第1部は市川猿之助らによる「天竺徳兵衛新噺 小平次外伝」など。27日まで。