内野聖陽(53)が6日、都内で行われた映画「劇場版 きのう何食べた?」(中江和仁監督、11月3日公開)完成報告会で、山本耕史(44)から「普段からオネエ言葉を使っている」と暴露された。

「きのう何食べた?」は、累計発行部数815万部(電子版含む)を突破した、よしながふみ氏の同名漫画の実写化作品。西島秀俊演じる街の小さな法律事務所で働く弁護士“シロさん”こと筧史朗とその恋人の美容師“ケンジ”こと矢吹賢二(内野)が、2LDKで男2人暮らしをし、食卓を挟み、日々の出来事、思いを語り合う夕食の時間を大切にしている、ほろ苦くも温かい毎日を描いた。19年4月期にテレビ東京系で連続ドラマが放送されると、ツイッターの世界トレンド1位や見逃し配信の再生数が全12話100万回を超えた。その連ドラを映画化した。

西島は、ドラマからレギュラー出演している内野、山本、磯村勇斗(29)の4人について「こうやって並んでみると、かなりいかついんですけど…不思議な感じですよね。個々に会うと、当然ですけど大人の男…しかも、いかつい人たちなんですけど」と苦笑した。その上で「役に入ると心のひだ…繊細なところまでで演じるメンバーだと昨日、作品を見返して感じた」と評した。

内野も「役に入ると、みんな本当に、そのまんまになっちゃうんで…。セットに入ると、もう、そのまま、オネエ言葉を普通に使っているので全然、違和感がない。普通、男性同士だと照れくさかったりするじゃないですか? チームでやってきた歴史があるので変な緊張感も一切ない。自由にやらせて頂いている」と続いた。すると、山本が「でも、内野さんに限っては、普段からオネエ言葉。違う作品でも、割とそう(オネエ言葉で)接してくださるので唯一、1人、そのまま素」と突っ込んだ。内野は「誤解を与えることになるよ」と苦笑いした。

映画の中で、西島演じる史朗と内野演じる賢二が京都旅行に行くシーンが描かれる。西島は「連ドラでもオープニングにありましたけど、内野さんがスマホを持って、2人でお互いを自撮りする。京都ロケのスタートで撮ったというのもあるんですけど、あの幸せな感じが戻ってきて印象的」と京都での自撮りシーンについて懐かしそうに語った。

中江和仁監督は、内野がどう撮影するか分からないため、スタッフがその場に入らず「ほぼ丸投げ。この有名人2人を京都にほっぽり出して、スタッフは柱とかに、かくれんぼ」の状態で内野が撮ったと語った。その上で「終わったかな、まだかなと、うかがいながら、内野さんの撮影を見に行く。撮影した写真を見て、役者には悪いけど『カメラワークがダメだね』と言う」と笑った。

撮影は、1回目の緊急事態宣言明けの20年6月からセット、ロケという流れで行った。内野は、京都ロケについて「本当に丸投げ。監督が消えちゃってスマホを持たせて『これで撮れ』と言う。西島さんのラブラブな姿…キャッキャしながら、たこ焼きやお団子を食べるのを撮って、チェックしたらダメと言う。でも(コロナ禍で)観光客もいなく、スムーズだった」と振り返った。その上で「僕は賢二の扮装(ふんそう)になると、西島さんが“シロさん”に見える。、そのまま大好きな人と京都に来た…ルンと、そのまま自由にやって、すてきな西島さんを撮った。楽しんで欲しい」と自信を見せた。