演歌歌手・福田こうへい(45)が7日、都内でデビュー10周年を記念したコンサートを開催した。

 2012年に「南部蝉しぐれ」でデビューし、一気に人気歌手となった福田。この日のステージではデビュー曲のほか10周年記念シングル「かんべんナ」や「男の残雪」など熱唱した。福田は「あっという間すぎる。いまはこういう状況なので、お客さんの反応を拍手でしかわからないが、早くステージでもお客さんとの会話のキャッチボールがしたいし、握手会もしたい」と話した。

 5日には作詞家の里村龍一さんが亡くなった。福田が2019年にリリースしたシングル「男川」が里村さんの作品だ。この日のコンサートでは歌う予定にはなかったが急きょ、変更して熱唱した。「『男川』のレコーディングのときに一度だけお目にかかりましたが、その時点で昔に比べると体調が思わしくなかったようです。初対面でありながら北の人間同士といいますか、里村先生は北海道で、私は岩手で、『おめえ、訛ってていいな』と違うところから意気投合しまして、今日は先生への恩返しの1曲として、感謝の気持ちを込めてこの歌でスタートしたいなと思って変更しました」と話した。

 これまで4度出場している紅白歌合戦にも17年に出場して以来、遠ざかっている。「今年はぜひ返り咲きたい」と意欲を燃やしていた