「日本クラウン演歌・歌謡曲新人オーディション」で、2019年にグランプリに輝いた田中あいみ(21)が13日、オンラインデビューコンベンションを都内で行った。

 このイベントは、デビューシングル「孤独の歌姫(シンガー)」が11月10日にリリースされることを記念して行われた。

 京都在住の田中は現役の女子大生で、大学では経営学を専攻。デビューの心境を聞かれると「友達には『ほんまに夢、かなえる人っているんや』と言われた。コロナでなかなかデビューが決まらなかった。ようやくお披露目することができてうれしい」と笑顔を見せた。

 オーディションを受けたきっかけは、音楽の先生に勧められたこと。優勝して本格的に歌手の道を進むことになったが、当時は高校を卒業したばかりで大学入学を控えていただけに母親は前向きではなかったという。

 田中は「はじめ、お母さんは『歌手なんて』みたいな感じだったけど、今ではデビューも決まり家族みんなが応援してくれている」と明かす。母親の気持ちを翻意させたのは、こんな言葉だったという。

「オーディションが終わったあと、田中とお母さまがたまたま当時の社長と話す機会があり、『勤め人になるだけじゃなく、夢を与える商売もあるんだよ』と言われたようです。お母さまはその言葉に背中を押されたのではないでしょうか」(クラウン関係者)

 デビュー前にもかかわらず「来年は日本レコード大賞最優秀新人賞を取りたい」と意気込む田中。今後の活躍に注目だ。