【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

10月7日1回戦 東4局1本場=本田朋広(雷)、村上淳(赤)、白鳥翔(渋)、近藤誠一(セ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。いよいよ開幕したMリーグの注目の一つが、今シーズンから新たに参戦する選手です。その中の一人、本田選手は初出場初トップという大仕事をやってのけました。

 7巡目に早くも村上選手からリーチが入ります。2索、3筒と切って、安全牌の白を打ち出してのリーチですから、好形率は高そうです。仮に愚形ならば、3筒とかはくっつき牌としても優秀ですし、最後まで取っておきたいところですから。

 対する本田選手は安全牌を切っていき、テンパイしたのは終盤の13巡目。ただ待ちはカン6索と悪く、打点もリーチドラ1の2600点からと決して高くありません。現代だとリーチドラ1はリーチが当然という認識になっていますが、追いかけリーチですし、村上選手に通っていない6筒を切らなければならない。テンパイを崩す人も多いと思います。しかし本田選手は果敢にリーチに踏み切って、見事にツモって1000・2000のアガリとなりました。

 本当にトップを取りに行くぞと勝負をかけたリーチでした。その前に雷電が2連勝していたことも大きかったのかもしれないです。自身のデビュー戦で、ラスになってもいいのでトップになりやすい選択肢を取ることができる状況は整っていました。このアガリで風が吹いたのか、親番で跳満をツモアガって狙い通りトップをもぎ取りました。

 本田選手はバランス型の打ち手で、格好良いのですがかなり天然です。そして何より“持っている”選手です。初タイトルとなった麻雀グランプリMAX(2019年度)では大三元を2度もアガっています。だからこそ“富山の役満プリンス”という異名が付いたのです。雷電のほかの3選手とは打ち方はちょっと違うのかなという気もしますが、雰囲気や華やかさはめちゃくちゃ合っているなと思いますね。

☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。