フィギュアスケート・アジアンオープントロフィー女子フリー(15日、北京)、2022年北京五輪のテスト大会を兼ねて行われ、ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(22=シスメックス)が135・75点をマーク。今季自己ベストとなる合計点203・58点で逆転優勝を果たした。SP首位で18年平昌五輪代表の坂本花織(21=シスメックス=は125・58点で、合計202・28点の2位に入った。

 確かな手応えをつかんだ一戦となった。久々の国際大会に「海外に行く中での飛行機とかも楽しくてワクワクしていた」という三原は、冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプを成功させて勢いに乗ると、最後まで安定した滑りを披露。「もっと自信を持って滑ったらいいのにと思ったりもした。次のGPシリーズに向けて、もっともっと自信を持って滑れるように練習していきたい」と反省点を口にしながらも「最初から思い切って滑ることができたのが良かった」と声を弾ませた。

 今大会は北京五輪の本番会場を使用したこともあり「氷は日に日に滑りやすくなっていた。結構広い会場でリンクが暖かいのはうれしくてよかった」とイメージトレーニングは万全だ。

「まだまだ自分の中で課題はあるので、今回の結果は結果としてしっかり捉えて、次の試合に向けて明日から練習したい」

 悲願の五輪出場へ、覚悟はできているようだ。