イタリア1部ローマのジョゼ・モウリーニョ監督(58)が、サウジアラビアのマハドスポーツアカデミーのアンバサダーに就任した。

 同アカデミーはサウジアラビアの国家肝いりの一大プロジェクトで、昨年発足して今年6月に政府の正式承認を受けて本格的に活動を開始した。

 その第一弾として世界屈指の名将を招へい。「モウリーニョがマハドアカデミーのアンバサダーに就任した。マハドの初代アンバサダーは希望を抱いており、彼はサウジアラビアのサッカーに成果をもたらすだろう」と発表した。

 現役監督のアンバサダー就任は異例で、今回の契約は様々な憶測を呼んでいる。

 中国メディア「網易」は「サウジはモウリーニョがローマで教皇のような扱いを受けていることを理解しているが、モウリーニョをあきらめたくない。サウジサッカーのグローバルアンバサダーにして、モウリーニョに誠意を示す方法を考え出したのだ。そして今後ニューカッスルへの道を開くつもりだ」と指摘。サウジアラビアの政府系投資ファンドによって買収されたニューカッスルが、今回のアンバサダー就任を足場にして、近々にローマからモウリーニョ監督を〝強奪〟しようというわけだ。

 名将の動向に大きな注目が集まりそうだ。