中日・与田剛監督(55)が引退する西武・松坂大輔投手(41)へ惜別メッセージを送った。

 2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表投手コーチ、19年は中日監督として選手・松坂と同僚として接してきた指揮官。その中で「たくさん自分自身が勉強することもあった。何よりもすごい投手と身近に接することができた。野球に取り組む姿勢、そういったものが素晴らしかった。だからああいう選手になれたのではと思うことがたくさんある」と、しみじみと振り返った。

 その上で、歴代の日本人メジャーリーガーを挙げながら「イチロー、松井秀喜、ダルビッシュ…。自分が生きている間に、先輩も含めて素晴らしい選手と接することができた。その中の一人が松坂大輔だった」と〝平成の怪物〟を持ち上げた。

 引退会見で松坂は「自分の諦めの悪さを褒めたい。もっと早くやめてもいいタイミングはあった」などと語ったが、この発言について「それは諦めないということがいかに素晴らしいかということ。いつかは必ずやりたくてもできなくなる日が来る。やれる間は自分から投げ出さなかったということだと思う。われわれ野球人にも良いものを見せてくれた。大輔の姿で野球が好きになった人たちもいるだろうし。いろいろな方に影響を与えた名プレーヤー。本当にお疲れ様でした。一緒に過ごす時間を持てたことはありがたかった」と最敬礼した。