日本を代表するバレエ舞踊家、振付師、指導者として活躍した牧阿佐美(本名・福田阿佐美=ふくだあさみ)さんが20日、大腸がんのため亡くなった。87歳だった。牧さんの主宰する牧阿佐美バレヱ団で主要バレリーナとして活躍した草刈民代(56)は22日、所属事務所を通じて牧さんを追悼した。

「バレエの発展のために全人生を懸けて生き抜かれた牧阿佐美先生。先生の情熱が私にいろいろな経験を与えてくれました。ありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください」と悼んだ。

草刈は81年に牧阿佐美バレヱ団に参加し、84年から正団員に。同年、牧さんの振付した「恋の絲」で主役に抜てきされた。87年には「白鳥の湖」オデット・オディールの初役を務め、同年全国舞踊コンクール第1部第1位、文部大臣奨励賞を受賞した。