米歌手ジャスティン・ビーバーの妻でモデルのヘイリー・ビーバー(24)が、叔父で俳優のアレック・ボールドウィン(63)が撮影中に銃の誤射で2人を死傷させた事故について、インスタグラムのストーリーでコメントを発表した。

胸を撃たれて亡くなった撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんの家族に対し、「私の愛を送ります」とお悔やみを伝えると共に「事故は本当に想像を絶する破滅的な悲劇です。また、(負傷した)ジョエル・ソウザ監督の回復をお祈りしています。撮影に関わった全ての人を思うと心が張り裂けそうです」と投稿した。

 

21日にニューメキシコ州サンタフェのセットで西部劇「Rust」を撮影中にボールドウィンが空砲だと言われて手渡された銃で2人が死傷した事故は、現在も警察が捜査中で逮捕者は出ていない。一方、ボールドウィンに銃を渡した助監督のデーブ・ホールズ氏は、過去にも銃の扱いや現場の安全対策などを巡って同僚から度々批判を受けていたいわく付きの人物だと複数のメディアが報じており、CNNは助監督を務めていた2019年に映画「フリーダムズ・パス」の撮影中にも銃でスタッフが負傷する事故が起きて解雇されていたと伝えている。

また、銃には実弾が装てんされていたと複数のメディアが伝えており、ピープル誌は武器担当者の銃の管理がずさんだったことや、事故が起こる前にスタッフがセットの外で娯楽目的で問題の銃を使って射撃練習を行っていた可能性などを伝えている。

亡くなったハッチンズさんの家族へのサポートを申し出たと言われるボールドウィンは、夫と9歳の息子と共に朝食を取る姿が目撃されたと米ピープル誌は報道。ショックを受けていると言われるボールドウィンは明らかに調子が悪そうで、その場にいた全員が悲しみにくれているようだったと目撃者は語っているが、別れ際には互いにハグをしていたという。ボールドウィンは警察の捜査に全面協力しているとコメントしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)