演歌歌手・北島三郎(85)が、2011年に引退した歌手・二葉百合子(90)と初めてデュエットしたCDシングル「栄枯盛衰(えいこせいすい)」を27日に発売することを発表した。

 二葉といえば、3歳で浪曲師として初舞台を踏み、1957年に「女国定」でレコードデビュー。「岸壁の母」の空前の大ヒットをはじめ、「九段の母」などをヒットさせ「歌謡浪曲」の第一人者だ。デビュー以来、常に第一線で活躍してきたが、「元気で歌えるいまこそが幕を下ろす時機」だと決意し、2010年3月、引退を表明した。その後は後進の育成・指導にも力を入れ、卓越した歌唱力とパワフルな歌声は現在も健在だ。

 そんな二葉にラブコールを送ったのが北島。「ずっと前から一緒に歌うのが私の希望でして、それがようやく実現した」と感激したという。デュエット企画は以前から北島自身が温めてきた企画もので「歌をおやめになった先生には大変申し訳ないけれど、『一遍でいいから私が歌手をやっている間に一緒に歌うのが夢なんです』と二葉先生にお話したら、『私は引退したんですけれど、そこまで言ってくださるのなら…』といって実現して出来上がった作品です」。
 
 今回、北島がホスト役を務めるテレビ番組「サブちゃんと歌仲間」(BSテレ東)の11月6日の放送回で「一緒に頑張って歌ってみたい」と、北島自らの要望で生歌でのデュエット歌唱を初公開する。