新日本プロレス26日後楽園ホール大会で行われたIWGPジュニアタッグ選手権は、挑戦者組のロビー・イーグルス(31)、タイガーマスク組がエル・デスペラード、金丸義信組を撃破して第68代王者組に輝いた。

 一進一退の攻防が動いたのは20分手前だった。挑戦者組は金丸に狙いを定めて勝負にでた。タイガーのハイキックに合わせて串刺しダブルニーを同時発射したロビーは、アサイDDTからターボ・バックパックを炸裂させる。

 タイガーがデスペラードにトぺ・スイシーダを見舞って王者組を分断すると、ロビーは450°スプラッシュを投下。丸め技の連発で粘る金丸を、ロン・ミラー・スペシャル(裏足4の字固め)で捕獲しギブアップを奪ってみせた。

 タイガーにとっては実に約9年4か月ぶりのIWGPジュニアタッグ奪取。昨年4月には大腸憩室炎穿孔の手術を受けレスラー人生の危機にも陥った。鮮やかな復活劇に「僕の師匠でもある初代タイガーマスク、佐山サトル先生も具合が悪い状況で『もうタイガーマスクは終わった』といろいろなところでそういう声を聞きました。しかし、俺は絶対諦めない! 佐山サトルの魂をここ(胸)に入れ、俺はこの新日本プロレスで骨を埋める。俺は絶対に諦めない!」と豪語した。

 またIWGPジュニアヘビー級王者のロビーはこれでジュニア2冠を達成。11月6日大阪大会で控えるデスペラードとのV2戦にも弾みをつけた。「デスペラード、今度はお前が挑戦者だな。これでお前が今年取ったベルトは2つとも俺のものになったぞ。お前は取り返しにくるだろうが、それは無理だ。俺のターゲットはお前だ。まっすぐに撃ち落としてやる」と返り討ちに自信をのぞかせていた。