J1名古屋の元日本代表FW柿谷曜一朗(31)が30日、2―0で勝利したC大阪とのルヴァンカップ決勝(埼スタ)後、古巣対決前に複雑な思いだったことを明かした。

 この日は、0―0の後半2分にFW前田直輝の先制点をアシスト。FW相馬勇紀のCKからニアサイドの柿谷が頭で方向を変えると、ファーサイドから詰めた前田が頭で合わせた。貴重な先制点を演出した柿谷は「ニアに走り込んだら、ちょうどうまくボールが来た。うまくボールをすらせてよかった」と振り返った。

 下部組織から在籍していた在籍した古巣C大阪相手だっただけに「意識しないつもりで生活していたけど、頭のどこかに決勝のことを考えていた」。さらに「C大阪相手で複雑な気持ちもあり、ぶっちゃけやりたくないなと、決勝はちょっとやめてほしかったなという気持ちとか、いろいろあった。だけど、いざやってみたら、すごく楽しかった」と語った。

 戦い前に抱えていたモヤモヤも終わってみれば「僕がすごいと思っている選手たちと試合ができ、思い出になった」。今後は残るリーグ戦でアジアチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて、3位以内確保に貢献したいところだ。