タレント清水ミチコ(61)が2日、都内で、第13回伊丹十三賞贈呈式に登壇した。

同賞は、デザイナー、俳優、エッセイストや映画監督など、さまざまな分野で才能を発揮し、時代を切り開く役割を果たした人および作品を表彰している。清水はコロナの時代にYouTubeを使って活動の幅を広げ、新しい笑いと驚きを作り出したことを評価され受賞した。

「伊丹十三賞をいただきまして、ほんとうに心から感謝いたします。評価されにくい芸風なので、こういう賞とは無縁だと思っていたんですけど、背中を押された気がしました」と喜びをかみしめた。

これまでは「ゴールも、正解もないので、『このままでいいのかな』っていう、一抹の不安を抱えながら歩いてきた」という。

コロナ禍になり、仕事が激変し「自分は『何をしたかったのだろうか。そもそも表現したかったのか』と思うようになった」と、改めて自分の人生を見つめ直すきっかけが訪れたと話した。その上で、YouTubeという新たな発信の仕方に巡り合い、始めることにしたといい「YouTubeはコロナ禍でも大丈夫な媒体。それで始めてみたらハマったんです」と話した。

副賞として贈られた賞金100万円の使い道については、「YouTubeを出すのに新しいカメラが欲しいので、それを買うと思います」と笑顔を見せた。