ロッテ・鳥谷が引退会見「心残りはない」阪神から移籍「あそこで辞めなくてよかった」

中村奨(左)から花束を渡されるロッテ・鳥谷(撮影・佐藤厚)
中村奨(左)から花束を渡されるロッテ・鳥谷(撮影・佐藤厚)
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 ロッテの鳥谷敬内野手(40)が3日、現役引退会見を行った。

 まず始めに鳥谷から「鳥谷敬は今季をもってユニホームを脱ぐことを決断しました。18年間、たくさんのファンの方に応援していただき感謝しています」とあいさつ。「野球をするためだけに毎日過ごしてきた。(今は)楽な気持ちとやることないなという気持ちがある」と話した。現役生活を終えることには「心残りはないです」とした。

 阪神からロッテに移籍したこの2年間は「タイガースの時に経験できなかった途中から試合に出て行く難しさだったり、2軍で若い選手と一緒にやる時間だったり。人間として勉強させてもらった。あそこで辞めなくてよかった」と振り返り、悔いなくユニホームを脱ぐ。

 引退決断に至った理由について、「1番は今年1年間勝利のために貢献度がなく、やめないといけないなと思っていた」と説明。事前に相談したことはないとし、自身一人で決めた背景を明かした。

 「心が折れそうなときに助けてもらった」とファンの声援に感謝。数々の偉業を数字を残してきたが、「トータルで試合に出続けることは頭に入れていた。引退を決める最後まで、しっかり準備を怠らず、毎日できた。数字よりはそういう日々が誇れる」と胸を張った。

 記憶に残った試合には、今も語り草になる2013年WBCの台湾戦を挙げた。「WBCの台湾で盗塁して勝った試合がある。これまでは興奮して寝づらいことはなかったけど、あの日は興奮して寝られない経験をした」と振り返った。

 阪神で16年、ロッテで2年。プレーできる喜びを感じ、グラウンドに立つことにこだわってきた18年間だった。悔いはない。通算2099安打、プロ野球歴代2位の1939試合連続出場にも達した名遊撃手が笑顔で現役生活に別れを告げた。

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