英国警察がスポーツ界のセレブを標的にして40億円以上の金品を盗んだとして〝現代のルパン〟を追っている。

 英公共放送「BBC」は「英国史上最大の強盗の1人であるペルー国籍のアルフレッド・リンドリー(40)の捜査が進行中だ」と報道。今回かけられている容疑は「2019年12月の13日間にロンドン西部でタマラ・エクレストン女史、フランク・ランパード、レスター・シティーの故ビチャイ・スリバダナプラバオーナーの邸宅から推定2600万ポンド(約40億円)相当の金品が盗まれた」としている。

 エクレストンさんは〝F1界のドン〟と呼ばれたバーニー・エクレストン氏の長女でスーパーセレブとして有名。ランパード氏は元イングランド代表のレジェンドで名門チェルシーの前監督、スリバダナプラバ氏はタイの億万長者でレスターのオーナーだったが飛行機事故で悲運の死を遂げている。

 リンドリー容疑者はこうしたスポーツ界のセレブを狙って多額の金品を盗難したとみられているのだ。

 余罪は他にもあり「複数の身元での詐欺や強盗の前科がイタリアである」と指摘。「ベオグラード、サラエボ、ミラノ、ザグレブなどのさまざまな欧州の都市の身分証明書がある」と世界を股にかけた大泥棒というわけだ。

 現在はセルビアの首都ベオグラードに潜伏しているとみられ、英国警察が威信をかけてその行方を追っている。現代のルパンを捕らえることができるのか大きな注目が集まる。