経済評論家の上念司氏(52)が9日、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新し、れいわ新選組の山本太郎代表(46)が立憲民主党の枝野幸男代表(57)の後任に森裕子副代表(65)を期待したことに「ぜひ森裕子さんに頑張ってもらいたい」と同調した。

 山本氏は8日、立民の代表選について「野党第一党の新リーダーが森ゆうこさんなら、自公維とバチバチ対峙できるよなー。見応え十分な国会になる、来年の参議院選挙が楽しみになるくらいに」と投稿していた。

 これに上念氏は「慧眼ですね。私もそう思っていた。山本さんとは思想的に相いれないところが多いが、この件に関しては賛成。森さんといえば、ものすごい武勇伝をお持ち。この武勇伝が今こそ立憲民主党に必要な突破力じゃないか」と指摘した。

 森氏の武勇伝といえば、2003年の国会採決時に大仁田厚氏と乱闘劇を繰り広げた過去かと思いきや、上念氏は「第200回国会で出された国会議員による不当な人権侵害、森さんの懲罰とさらなる対策の検討を名指しで請願されている」と挙げる。

 これは2019年の参院予算委員会で、森氏が政府の国家戦略特区ワーキンググループ座長代理の原英史氏に対し、誤った報道を元に中傷や自宅住所の公開するなどした騒動。原氏らは不当な人権侵害だとして、森氏の懲罰や再発防止策を請願していた。

 さらに上念氏は森氏の武勇伝として、北朝鮮への新型コロナウイルスのワクチン提供を挙げる。今年6月の拉致問題特別委員会で森氏は拉致問題解決の打開策として、北朝鮮へのワクチン提供を提言し、物議を醸した。

 上念氏は「人権侵害を起こしつつ、なおかつ北朝鮮のような国連の制裁決議を受けている国にワクチン提供をしようと言う。日本は国際秩序に背を向ける、人権なんてどうでもいいんだと完全なアンチテーゼになっているのが、森さんという存在。山本さんはそこを見抜いて言っているのか分からないが、立憲民主党を象徴している方」と皮肉たっぷりに話す。

 もっとも立民にとっても女性候補の待望論が出るのは悪い話ではない。上念氏は「野党共闘も進めるし、LGBTや男女平等を唱えているのに(代表選に名前が取りざたされているのは)みんな男性。女性が党首になって初めて説得力を持つ。ぜひ森さんに頑張ってもらいたい」とエールを送った。