高須クリニックの高須克弥院長(76)が9日、大阪市内で行われた「第8回ベスト・プロデュース賞」授賞式に出席した。

 日本の生活文化の向上につながるプロダクトやデザインを生み出した企業や団体、個人に贈られる同賞だが、高須氏は公益財団法人「楽美術館」、同「日本ソフトボール協会」との同時受賞に「何かの間違いかなと思った。僕、プロデュースはヘタ。猿回しの猿みたいなもので、プロデュースされる方が好きです。ガンをうまくプロデュースしたのと自分の整形をプロデュースしたので、自分へのご褒美と思っていただくことにしました」とおどけた。

 授賞式では、〝親友〟の吉村洋文大阪府知事から「イエス、高須先生。ベスト・プロデュース賞受賞おめでとうございます。健康にご留意されて頑張ってください。僕も府知事の仕事頑張りますので、大阪に寄付お願いします」とビデオメッセージが寄せられた。

 高須氏は「この授賞式は賞金がないんだって」と寄付がかなわず残念そうだったが、「僕はいただくより差し上げる方が好きなので、このスポンサーに声をかけていただいたら」と同賞のスポンサーに名乗りを上げた。

 高須氏といえば、膀胱がん、腎臓がん、尿管がんと〝全身がん〟の状態が話題になった。たび重なる手術でメスも入れられなくなったが、日本では認可されていない抗がん剤を使ったがん治療に挑み、先月29日の自身のツイッターで「期待したより抗癌剤がよく効いている。がん細胞がほとんど消滅した。この調子なら完全制圧も夢ではない。攻めてよかった」と投稿していた。

 すっかり元気な様子の高須氏は現在の状況について「毎月、再発しないかの確認をするけど、治療はもう終了です。高市(早苗)さんが言ってるように『攻撃は最大の防御』だね」とにっこり。ゴルフやマージャンにいそしんでいるという。

 今後、やりたいことについては「生きていくこと。今の一瞬が楽しければいいし、生きていないと何もできない」とした上で「ブルーインパルスに乗りたいですね。派手な世界が好きなので。本当は『(護衛艦)かが』に乗って、F35が発着するのを見るのが今の夢なんですけど、軍事秘密で当分ダメって言われてガッカリしてる」と嘆いていた。