カンニング竹山は複雑、ドラマや映画を倍速で見るけど…

2021/11/09 21:36 Written by Narinari.com編集部

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タレントのカンニング竹山(50歳)が、11月8日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。コンテンツの“ファスト化”の是非について考えた。

番組はこの日、書籍の内容をイラストや図を使って要約し、Twitterに投稿する「書籍の図解」にフォーカス。Twitter上では「忙しくて時間がないから助かる」などの賞賛の声が上がる一方、「著作権侵害では?」と指摘する声もあることから、映画やドラマなどを含めたコンテンツの“ファスト化”の是非について考えた。

番組MCのカンニング竹山は「ユーザーとして使うならすごくわかりやすくて、便利なものだと思うけど、著作権の観点で考えると、許可がないものはダメ。著作権がめちゃくちゃになる気がする」とコメント。一方で、著書も多数あるジャーナリストの堀潤氏は「書評の一部だと思えば受け入れられる」と寛容な姿勢を見せた。

そして、自身初の著書を出版したばかりのテレビ朝日・平石直之アナに向けて、「平石さんの本がまとめられていたらどうする?」と視聴者から質問が届くと、「本が出たばかりなので、図解を見て『もういいや』って思われたらつらい」と回答。これを受けて、竹山は「図解を見て『もういいや』と、実際に本まで手が届かないことが問題なのでは? だから、投稿する人は著者や編集者の許可を取らない状態では、やっちゃいけない気がする」と改めて持論を主張した。

制度アナリストの宇佐美典也氏は「図解投稿のツイートに、本を購入できるサイトに繋がるリンクがない。良い本だから買ってくださいと言うのだったら、リンクが必要。それがあれば著者も納得するはず」とコメント。

タレントの池澤あやかも「私は図解自体がそもそも書評なのか? って思っている。自分の意見が盛り込んであることが書評であって、図解は単なるまとめなのでは?」とコメントすると、堀氏は「確かに図解は書評ではないし、リンクも貼ってないですね…」とふたりの意見に理解を示し、ややスタンスを変えた。

コンテンツの“ファスト化”に賛成している慶應義塾大学教授の田中辰雄氏が「ツイートに本のタイトルが書いてあるから、検索すれば、すぐに購入できるサイトに辿り着ける」と反論すると、竹山は「マナーの問題。投稿が購入に繋がるように誘導してればいいんだけど、検索して、やっと購入できるというのはマナー違反なのでは?」と改めて問題提起をした。

また、20代でドラマや映画を倍速視聴する人が約半数、TikTokユーザーのうち、1分以上の動画は長いと感じるようになった人は約40%と、前年より増えているという調査結果が紹介されると、竹山は「僕も倍速でドラマや映画を見ている。YouTubeの動画も20分もあると長いなって思ったりする」とした上で、「映画やドラマ制作に参加していてわかったことだが、撮影にとても時間をかけて、めちゃくちゃ丁寧に作る。2時間くらいの作品を作るのに、どれだけ短くても1か月くらいかかる。それを10分くらいに短縮して流されると撮影に参加した人間からしたら、『えー!』っていうのはありますよね。作った側の気持ちが1番大事なような気がする」と、俳優経験がある立場からコメントした。

さらに、平石アナが「多くの人が、本や映画などに長い時間を使うことに耐えられなくなっている。短くて刺激的なものに需要がある」と分析すると、竹山は「ファスト化したリズムで生きている子がいっぱいいるもんね。ふと思ったのは、若い子の価値観が“ファスト化”しているのなら、恋愛はどうしているのだろう? と気になる。もしかしたら、恋愛もギュッと短くなっている可能性もあるのかな」と話した。

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