演歌歌手森山愛子(36)が10日、都内で、この日発売の新曲「ひとり風の盆」のリリース会見を行った。300年以上も続く富山県の民謡行事、越中おわら節にのせて踊る「おわら風の盆」をモチーフにした失恋ソング。着物姿を披露した森山は「自分でいうのも何ですが、いただいた時に率直に、素晴らしい、かっこいい曲だと思いました。だからひと言、絶対に売ります」。

コロナ禍で、歌の舞台の八尾(やつお)町(富山市)にはまだ行けていない。この日も東京富山県人連合会のメンバーの方と一緒におわら風の盆を踊ったが「ビデオを見ながら練習しました。足の運び方が難しいですね。お祭りも、昨年、今年と開催されなかったとのことなので、来年はぜひ、歌をヒットさせてお祭りにうかがいたい」と抱負を語った。

失恋ソングに加え、歌詞はいけない恋を連想させる。森山は「私もこの年ですから、恋愛の1つや2つ、失恋の3つや4つは経験しているので、少しはわかります。おそらく不倫なんでしょうね。でも、私はいけない恋の経験はありません」と笑わせた。

ご当地ソング3部作として「会津追分」「尾曳の渡し」「伊吹おろし」を発売してきたが、今回はこのシリーズの集大成だという。「はかない女心を表現できれば。主人公の女性に近づけるように歌いたいですね」。コロナ禍で数々のステージがなくなったことには「歌えない時間はきっと無駄ではなかったと思い。世の中も少しずつ動きだしました。皆さまの前で歌えることや、ファンの方とお会いできることを本当に幸せに思います。歌えなかった分、歌うことが本当に好きになりました。ファンの皆さまに、私のおしゃべりを聞いてもらいたい」と話した。