日本代表MF柴崎岳(29=レガネス)が〝鋼のメンタル〟で復権を期す。

 カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(16日)では、2試合連続先発で活躍していたMF守田英正(サンタクララ)が出場停止。そこで期待が高まっているのが柴崎だ。

 サウジアラビア戦ではバックパスのミスが相手の決勝点につながることになり、猛烈な批判を浴びた。それでもその後はしっかりと切り替え、再びスタメンのチャンスをうかがっている。

 15日にオンラインで取材に応じた柴崎は「1試合1試合、別の試合になるし、過去がどうだったからどうしなきゃいけないとか思っていない。良いほうに転ぶこともあれば失敗に終わることも出てくるのがサッカー」と批判には動じない様子。「周りの期待値やストーリーだったり、いろんなものはあるけど、個人の感想や願望に対しては何も意見はしない。僕は常にプレーでチームに貢献したいと思っている」ピッチ内での仕事に集中している。

 周囲の意見に動じないことに柴崎は「もう29歳になって、それなりにキャリアを積んできた中で、自分がフォーカスする部分に整理が付き始めている。結局、周りの環境だったり、他者の意見は、結局他人でしかないわけだし。そこを肯定も否定もするつもりはない。受け入れたり排除していく作業の部分で、自分とその周りの関係性というのは選手個人で折り合いをつけていく部分」と説明。森保監督が信頼を置く司令塔の復活に注目が集まる。