悔しさばかりが募った。広島の野村祐輔投手(32)が19日、廿日市市内の大野寮で契約更改交渉を行い、4800万円減の年俸7200万円でサインをした。今季年俸の1億2000万円から減額制限いっぱいのダウンになった。

 プロ10年目で登板試合が初めて2桁を切る8試合にとどまり、プロ入り初のシーズン未勝利(4敗)で防御率は自身ワーストの6・31だった。野村は「1番は自分の思うように投げられなかった。勝つ負けるより、悔しかった」と唇をかみしめた。

 来季に向けては「納得する1年にすることですね。納得できる1年間にすること」と繰り返した。そして「一軍で過ごすことが一番大事なことなので。そこが前提となってくる」と厳しい表情で決意を語った。(金額は推定)