来年11月開幕のカタールW杯出場が危ぶまれているイタリア代表のロベルト・マンチーニ監督が(56)がついに〝切り札〟を投入すると、同国紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じている。

 2018年ロシアW杯出場を逃したイタリアはカタールW杯欧州予選でもグループ首位になれずプレーオフに回ることになったが、深刻な得点力不足が大きな課題とされている。そんな中、同紙によると、元スター選手のマンチーニ監督はブラジル出身でイタリア1部カリアリでプレーし、245試合80ゴールを記録しているFWジョアン・ペドロ(29)の招集を検討中という。

 ペドロは2010年にイタリア1部パレルモ入りし、14年からはカリアリでプレー。その決定力は高く評価されており、10年にイタリア人女性と結婚し、17年に同国のパスポートを取得している。ブラジル代表歴もなく、イタリア代表としてプレーすることも可能。すでに同国サッカー協会は資格について確認を済ませている。

 同紙は「彼の目標は常にブラジル代表でプレーすることだったが、今ではイタリア人と感じており、イタリア代表入りを考えている。プレーオフに追い込まれたマンチーニ監督にとって攻撃的なイタリア人が必要だ」と指摘。すでに指揮官もペドロの招集に向けて検討に入っているという。

 2大会連続でW杯出場を逃すわけにはいかない中、ブラジルからの帰化選手が過去4度のW杯制覇を成し遂げているイタリアを救うヒーローになるかもしれない。