フランス1部リーグでまたも試合が中止となった。21日(日本時間22日)のリヨン―マルセイユ戦で、スタンドから投げこまれたボトルがマルセイユのMFディミトリ・パイェ(34)の頭部を直撃し、開始5分で中断。約2時間後に中止が決まった。

 英「BBC」によると、事件はパイェがCKを蹴ろうとしていたときに発生し、頭を保冷剤で冷やしながらスタジアムを後にした。パイェがボトルのよる攻撃を受けたのは今季2回目。8月のニース―マルセイユ戦では、パイェが観客にボトルを投げ返し、ファンがピッチに乱入し中止となっていたという。

 同メディアは、リヨンのジャンミシェル・オーラス会長がパイェに謝罪し「加害者は即座に報告され、捕まった」と話したと報道。一時は主審の判断で試合を再開する動きもあったが、同会長は「審判は気が変わり、彼らはロッカールームへ戻った。彼らは決定に関してそれ(中止)に同意した」と説明した。

 フランスリーグではサポーターによる事件が多発しており、懸念が深まっている。また、リーグ側はパイェに対して差別的な言動があったとし、懲戒委員会を開く予定という。