1980年代を代表するフジテレビの人気バラエティー番組「夕やけニャンニャン」の〝おニャン子クラブ〟の会員番号4番としてデビューした新田恵利(53)と、「オレたちひょうきん族」で〝懺悔の神様〟として人気だったブッチー武者(69)が、ユーチューブチャンネル「懺悔の神様劇場」で介護について対談し、話題になっている。

 2人とも介護にゆかりがあった。

 新田は6年半の間、母親の介護し、今年3月に自宅で看取り、著書「悔いなし介護」(主婦の友社)を刊行した。

 本紙に新田は「バラエティー番組に出演していた私たちが数十年後、真剣に介護の話をすることなど想像しませんよね。介護は誰もが必要となる。だから、皆が自分のこととして考えなければならないのに、ほとんどの人は楽しいことしか見ない。武者さんと私の共通の意識です」と語る。

 また、武者は「介護疲れの殺人のニュースが最近もありましたが、周囲と助け合うことができるような世の中になれば悲劇は回避できるのではと思っています」と語る。

 認知症の母の介護疲れと生活苦から親子心中を図り、生き残った息子が殺人罪で逮捕され、情状酌量判決を受けた京都伏見介護殺人事件をモデル描く舞台「生きる」を主宰している。

「ライフワークとして上演しているのは、多くの人に考えて頂きたいからです」(武者)

 福祉用具専門相談員の資格を取得し、世界初の裏表がないスマート肌着「HONESTIES(オネスティーズ)」販売などの介護事業も展開する武者は、鎌倉の介護事業会社役員の紹介で新田との対談の機会を得た。

「新田恵利さんのファンでもありましたので、対談できてうれしいです。お兄さん、旦那さんと協力してお母さんの介護をなさって素晴らしいと思いました」

 対談の別バージョンは近日、新田の公式ユーチューブチャンネル「新田工務店」で公開される。