歌手前川清(73)が26日、福岡・博多区のJR九州ホールで行われたジャズフェスティバル「NAKASU JAZZ 2021」に出演した。

中州ジャズは「福岡市の観光コンテンツの創造」と「安心安全な街づくり」を目的に09年にスタート。約10万人を集客する西日本を代表する音楽イベントに発展したが、昨年はコロナ感染拡大の影響で中止に。今年はコロナ対策を徹底し、集客とオンラインの“ハイブリッド”で開催した。

長崎県生まれの前川は、米軍の佐世保基地から流れてきたジャズに衝撃を受け、中学・高校とジャズに熱中した経緯があり、熱烈なオファーを受けて今回、初出演した。

大きな拍手で迎えられながらステージに立った前川は「Blue Suede Shoes」「Lucky Lips」「MR.BASSMAN」の洋楽ヒット曲と大ヒット曲「そして神戸」「長崎は今日も雨だった」の5曲を熱唱。「私の歌う演歌を地元バンドメンバーの生演奏で中州ジャズに初登場させていただきます。場の雰囲気になじめるのかなぁと心配ではありますが、周りが大丈夫だと背中を押してくれるので頑張って歌いました!」とコメントした。

イベントは27、28日も同所で開催される。

前川は洋楽などを特集したカバーアルバム「My Favorite Songs Complete Box」を17日に発売したばかり。洋楽から演歌まで、これからも幅広い音楽を直立不動の姿勢でファンに届け続ける。