新日本プロレス27日藤沢大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で、IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードがロビー・イーグルスを下し、3勝目(2敗1分け)を挙げた。

 11月6日大阪大会でベルトを奪取した相手との公式戦は、3週間前の雪辱に燃える前王者の猛攻に大苦戦を強いられた。ロン・ミラー・スペシャル(裏足4の字固め)はなんとかロープに逃れるも、足への619、ワープ4・5(ファイヤーバードスプラッシュ)をフェイントにした足裏へのニードロップなど、多彩な足攻めの前に主導権を握られた。

 スパインバスターからギターラ・デ・アンヘル(変型ボム)を決めて反撃に転じたデスペラードは、ピンチェ・ロコ(変型バスター)をウラカン・ラナで切り返されるとアサイDDTを浴びて再び劣勢に立たされる。しかし、ターボ・バックパック(変型ドライバー)を狙ったイーグルスを起死回生のエル・エス・クレロで押さえ込み、逆転の3カウントを奪ってみせた。

 苦しみながらも勝ち点2を加えたデスペラードは「ずっと中で。新日本の中っていう、すごく小さいところでずーっとジュニアはゴチャゴチャやってんだ。ああいうふうに外から来てくれてるヤツらのおかげでどれだけ助かってるかだ。実際強いし、面白いし。ロビーとはもっとやりてえな」とイーグルスを称賛。

「なにがなんでもだ、決勝残って、俺自身が納得いく形で優勝して、満を持して…(来年1月東京)ドームって言うと(BOSJが)前哨戦みてえだな。やだなあ…やっぱ夏前にスーパージュニアやろうぜ」と、王者としてのリーグ戦制覇を誓うとともに、コロナ禍前の開催時期に戻すことを熱望していた。