男子テニスの世界ランキング47位・錦織圭(31=日清食品)は30日、スポンサー契約を結ぶJALのイベントに参加し、子供向けのテニススクールとトークショーを行った。

 質問コーナーで小学生から「今、一番感謝したい人は?」と問われると「まずは産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」と話した。さらに「親になって分かりましたが、子供の世話ってすごく大変なんですよ。お父さん、お母さんに感謝して過ごしてください」と自身の両親への感謝も込めて回答した。錦織は5月17日に妻・山内舞さんが第1子を妊娠したことを公表していたが、この日に改めて「パパ」になったことが明かされた。また、今年の漢字1文字を問われると、色紙に「先」を書いて「これからもなるべく先をどんどんいきたい」と語った。

 一方、メディアからは「海外で活躍する日本人」について質問が飛んだ。当然ながら「最近で言えば大谷君」と、米大リーグで大旋風を巻き起こすエンゼルス・大谷翔平投手について言及。しかし、ここからが錦織らしかった。

「ちょっと僕はあまり野球が詳しくないので、どれくらいすごいのか分からない。でも、アメリカでも騒がれているので、すごいんだろうなって感覚ではいるんですけど…」

 まさかの回答に会場は笑いに包まれた。その後、ゴルフの松山英樹、石川遼の名前を挙げてて「刺激をもらっています」と語り、元サッカー少年として「W杯予選は朝早く起きて見ていました。伊東純也、すごいな」と絶賛。どうやら〝二刀流〟はケイの辞書に載っていなかったようだ。