〝激アツ〟ワードは繰り越しか。世相を反映して世の中に広まった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」の発表および授賞式が1日、都内で行われ、年間大賞には米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)にちなんだ「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。また、東京五輪が発端となった「ジェンダー平等」「ぼったくり男爵」「ゴン攻め/ビッタビタ」などもトップテン入り。しかし、今最もスポーツ界をにぎわせているプロ野球日本ハム・新庄剛志監督(49)の愛称「ビッグボス」が選外となった。

 タッチの差で間に合わなかった。球界の話題を独占する新庄監督が「ビッグボスと呼んで」と言ったのが11月4日。実はちょうど同日に選考委員会によってノミネート30語が発表されたのだ。選考委員のやくみつる氏は「30語が発表されたちょうど真裏で新庄さんが会見して飛び出した言葉だった。世間的にはビッグボスが流行語大賞ではと言われているが、正直、拾い切れなかった」と内幕を説明。選考基準は「11月30日までに発生した言葉」とされているが「昨日決まりましたので今日(授賞式に)お越しくださいとは言えない。時間的な齟齬(そご)が生じてしまう」と宿命的なタイムラグを悔やんでいた。

 しかし「ビッグボス」が来年さらに大爆発する可能性も十分。やく氏は「言葉にたがわぬ活躍を見せれば当然、候補に挙がって来る。繰り越しということで」、牧岡茂事務局長は「言葉は瞬間的に出て、瞬間的に消える。仮に来年(日本ハム)が勝てなかった場合にビッグボスが『〇〇ボス』と別の言葉に変化するかもしれない。それも含めて来年を楽しみにしています」と期待している。早くも来年の大本命となっている。