マリナーズからFAになった菊池雄星投手(30)についてMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者は1日(日本時間2日)に自身のツイッターに「(ブルー)ジェイズはユウセイ・キクチを狙っているチームの一つ。投手市場は明らかに活発だ」と投稿した。菊池に関してはスポーツ専門テレビ局のSNYはメッツを候補に挙げている。

 これらの報道を受けて移籍情報サイトのMLBトレードルーモアは1日に菊池を「とても評価が難しい投手の一人」と伝え、FA市場での価値を2年で総額2000万ドル(約22億5600万円)と算出した。同サイトのFAランキングは菊池を34位に格付けしている。

 メジャー3年目の今季は開幕から速球のスピードアップと制球が安定し、開幕から16試合に先発して6勝4敗、防御率3・48でオールスター戦に初選出された。ところが、後半戦は一転13試合で1勝5敗、防御率5・98と大不振。シーズン終盤は先発ローテーションから外された。結局、29試合に先発して7勝9敗、防御率4・41だった。マリナーズはオプションを行使せず、菊池も1年1300万ドル(約14億6600万円)のオプションを放棄して、FAを選択した。

 ブルージェイズは今季のア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得したロビー・レイ投手(30)と14勝を挙げたスティーブン・マッツ投手(30)がFAで移籍。ジャイアンツで14勝をマークしたケビン・ガウスマン投手(30)と5年総額1億1000万ドル(約124億円)で契約したが、さらに先発投手を必要としている。