西武のファン感謝イベント「LIONS THANKS FESTA2021」が4日、メットライフドームで行われた。

 トークショーの第5部では今季限りで現役を引退した松坂大輔投手(41)が松井稼頭央ヘッドコーチ(46)と対談。松坂がまだ高校3年生当時、NHKのニュース番組で初対面した時の思い出話、2007年ワールドシリーズでレッドソックス、ロッキーズの主力として初対戦した話などをステージで繰り広げた。

 その中で熱狂的なライオンズファンで知られるタレントの小倉智昭氏からビデオメッセージで「もし、松坂さんの時代に早い段階から100球制限があれば、もう少し長く現役生活を送れたのではないか?」との質問を受けた。

 これに答えた松坂は「よく言われるんですけど、僕自身は投げ過ぎたとは思っていないですね。この間も別のインタビューでボクの1年目からのスコアブックを見せてもらった。本当に球数を見て驚いたんですけど、たくさん投げてきたことに対して全く悔いはないです」と断言。

 続けて「常に最後までマウンドにいたいと思っていた。そういう時代ですかね。球数を減らして投げようとは思っていなかった。もの覚えが悪いので体にしみ込ませないといけなかった。それには数をこなさなければいけなかった。キャンプでは非常にたくさんの球数を投げましたね」と若き日は1シーズン240イニング、ブルペン300球を投げ込んできた鉄腕時代を振り返っていた。