飯塚オートのGⅠ「開設65周年記念レース」は開催4日目の4日、9~12Rで準決勝戦が争われ、5日の最終日12Rで行われる優勝戦メンバーが決まった。

 大会連覇のかかっていたレジェンド・高橋貢(50=伊勢崎)の準決勝戦敗退はあったが、地元エースの荒尾聡(40=飯塚)、S1・青山周平(36=伊勢崎)は順当に優出。3日目から気配上昇なった永井大介(44=川口)、地元の重鎮・浦田信輔(48=飯塚)、山陽の追い巧者・松尾啓史(43=山陽)も勝ち上がりに成功。辻大樹(40=飯塚)、桝崎陽介(41=飯塚)、岩見貴史(37=飯塚)も地元の意地でファイナリストに名を連ねた。

 大会3Ⅴと開設記念のタイトル奪還を目指す地元エース・荒尾は準決勝戦2着での勝ち上がり。「準決勝は外マイ、外マイになって序盤の展開が悪かった。エンジンはリングだけ替えていったけど、立ち上がりの滑りが解消できていないので(エンジンを)バラして点検する」と仕上がり途上。今大会ずっと気にかけている立ち上がりの滑り解消が大きなポイントとなる。

 4戦3勝2着1回と、さすがの成績で優出した青山も「ヘッド周りを調整していった。乗りやすくて悪くないけど、もう少し力強さが欲しい。整備を考える。タイヤはゴツゴツしたので、使ったものの中から選んでいく。スタートも悪くないけど、毎回同じようには切れていない」と調整の余地を残した。

 一方で、3日目から連勝を飾り、上り調子で優勝戦に駒を進めたのが実力者の永井だ。4日目の準決勝戦は周回をフルに活用して、最終回3コーナーで先頭の辻をきっちり差し切った。「手前から中間まではいいけど、先の伸びがない。バネ調整して練習してみる」。ひと調整は必要なようだが、優勝戦は納得のいく仕上がりにして大会初Ⅴを目指す。