劇団「大人計画」を主宰する俳優で脚本・演出家の松尾スズキ(58)が6日、大阪市内で「東京成人演劇部vol.2『命、ギガ長スW』」大阪公演(来年4月7~11日、近鉄アート館)の取材会に登場した。

 2019年に〝演劇を始めたころの素朴な喜び〟を求め、「部活」として新劇団「東京成人演劇部」を立ち上げた松尾。当時、女優・安藤玉恵(45)を迎え上演した二人芝居を、「ギガ組」と「長ス組」のWキャストで再演する。「ギガ組」は脚本家で俳優の宮藤官九郎(51)と安藤、「長ス組」は三宅弘城(53)とともさかりえ(42)が務め、松尾は作・演出に専念する。

 松尾は役者として宮藤を起用したことについて「俳優・宮藤官九郎はなかなか面白い人材。僕が出て宮藤が入るのは、作家兼俳優をやっているという流れでは自然」と話した。

 大人計画に所属する宮藤だが脚本家、俳優、映画監督、ミュージシャンなど多彩な才能を持つ人気者だけに、松尾は「宮藤とずいぶん離れて時間を過ごしてきた。初期メンバーの宮藤を〝役者〟として演出する時間というのが、すごく幸せな時間じゃないかと思う。若い頃はずっと一緒にいた。そういう思いも込めて演出したい。けっこう見ものだと思う」と期待した。