ノア7日の・後楽園大会で、GHCタッグ王者の〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(58)が、来年元日の日本武道館大会でのV1戦で対戦する望月成晃とシングル戦で激突した。

 丸藤正道とのタッグでベルトを保持する武藤は、元日に「エムズアライアンス」の同門でもある望月成晃、田中将斗との初防衛戦が決定。それを受けてこの日、「武藤 vs 望月」と「丸藤 vs 田中」の前哨シングル2試合が組まれた。

 メインの丸藤に先んじて第5試合で登場した武藤は、望月とめまぐるしく攻防入れ替わる戦いを展開。ラ・マヒストラルで押さえ込まれたり、ストレート掌底に腰から崩れ落ちるなどあわやの場面が何度もあったが、ドラゴンスクリューや渋い関節技で切り返してペースを譲らず。最後は閃光魔術弾で打ち抜き、3カウントを奪った。

 試合後は「非常に紙一重の戦いだった。動きがシャープで目が覚めたよ。実は今日が俺の今年最後の試合なんですよ。その中で望月にいい刺激をもらった。たぶん体重は俺の方が重いから、その分でこっちに勝ちが転んできた」と充実の表情。そして「今年1年ありがとうございました。来年もまた1日から頑張っていきますのでよろしくお願いします」とタイトル戦へ意気込みを見せた。

 だが、メインでは丸藤が田中のスライディングDに沈んで3カウント。前哨戦は1勝1敗の痛み分けとなったが、当日の結果は…。