ダラス・モーニング・ニューズ紙(電子版)は9日(日本時間10日)にロックアウト前に大物内野手2人との超大型契約に成功したレンジャーズのさらなる補強としてマリナーズからFAとなった菊池雄星投手(30)の獲得を提言した。

 レンジャーズは11月28日(同29日)に、ブルージェイズからFAとなったマーカス・セミエン内野手(31)と7年総額1億7500万ドル(約198億600万円)、翌29日(同30日)にドジャースからFAのコーリー・シーガー内野手(27)と10年総額3億2500万ドル(約368億8000万円)でそれぞれ契約合意。来季の2016年以来6年ぶりのプレーオフ進出を目指して打線を強化した。

 当然、防御率メジャー23位だった投手力のレベルアップも必要不可欠だ。同紙はレンジャーズはドジャースからFAとなったサイ・ヤング賞を3度受賞している地元出身の左腕、クレイトン・カーショー投手(33)をターゲットにしていると推測。その上で「高額でない先発投手をもう一人必要」としてトップに菊池を挙げた。

 菊池はロックアウト前にブルージェイズと2年総額2000万ドル(約22億7000万円)前後で交渉を進めていたとする報道もあった。メジャー3年目の今季は29試合に先発して7勝9敗、防御率4・41だったが、開幕から15試合は6勝3敗、防御率3・の好成績でオールスター戦に初選出された。

 レンジャーズ傘下3Aに有原航平投手(29)が所属。ヤングGMは「来年の春季キャンプで争ってもらいたい」と残留前提と説明している。来季、菊地と有原が左右の両輪として先発ローテーションを支えることになればおもしろい。