覚悟の船出となった。今季限りで現役を引退した元日本ハム投手の斎藤佑樹氏(33)が10日に自身のインスタグラムを更新し、個人会社「株式会社斎藤佑樹」を設立したと発表した。

「考えたのは引退を決めてからなので、正直、まだまだ決まりきっていない部分がたくさんありますし、これから社会勉強していきたいなと思っています」と決意表明した上で「どこかに所属して面倒を見てもらうというよりは、自分で自分の道を切り拓いていくんだという気持ちで、まずは会社をつくってみようと思いました。会社もできちゃったし、やらなきゃまずいでしょって自分を奮い立たせていこうと思います」と退路を断っての決断であると説明した。

 思い描いている未来予想図は壮大だ。その一例として野球選手やスタッフのサポートや小中高生の育成などを挙げ「自分を育ててくれた野球を、より素晴らしいものにしていきたいです」と球界発展のために尽力していく考えを示した。

 近い関係者によれば、斎藤氏には複数のメディアや事務所から所属に関するオファーがあったという。それでも個人会社の設立に踏み切ったのは「佑ちゃん自身は義理を人一倍気にするタイプ。これまでいろいろな人の世話になった。どこか一つに所属してしまうと、そのほかの人たちに不義理になってしまうと感じて、ハレーションが起きにくい『個人会社設立』という形をとったのかもしれません」(同)

 義理堅い斎藤氏にとっての〝落としどころ〟が個人会社の設立だったのだろう。