新日本プロレス11日姫路大会「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」公式戦で、前年度覇者の高橋ヒロム(32)がロビー・イーグルスから7勝目(3敗1分け)を挙げて優勝決定戦(15日、両国)進出を決めた。

 勝てば突破が決まる最終公式戦は、25分を超える長期戦となった。アサイDDT、ターボバックパックと大技を連発されたヒロムは、ロン・ミラー・スペシャル(裏足4の字固め)こそ阻止したものの、執ようなストンピングで大きなダメージを負ってしまう。

 それでも張り手を狙ってきたところをD(変型三角絞め)で捕獲して形勢逆転に成功。力づくで持ち上げようとしたイーグルスをビクトリーロイヤル(変型フェイスバスター)でマットに叩きつけると、最後はTIME BOMBⅡで激闘に終止符を打った。

 タイガーマスク(2004、05年大会)以来史上2人目の連覇、そして獣神サンダー・ライガー、金本浩二の持つ大会最多タイ3度目の制覇へ王手をかけた。試合後のリング上では優勝決定戦の相手・YOHと対面。長期欠場、元パートナー・SHOの裏切りと苦難の連続を乗り越えてきたYOHに対し「苦しんだ? そんなの全員同じなんだよ。お前だけ苦しんだ気になってんじゃねえぞ。でもいいぜ、その気持ち、すべて俺にぶつけてこい。そのうえで、この俺が2連覇だ」と言い放った。

 さらにヒロムは「みんな、このBOSJ、開幕戦からずっと見てただろ? ジュニアは俺と(エル・)デスペラードだけじゃねえってとことん理解しただろ? それぞれ、いろいろ見ていて思うことあるだろ。悔しいこと、悲しいこと、うれしいこと、つらいこと。そういった思いをよ、俺とYOHの優勝決定戦に思いきりぶつけて来いよ!」とマイクアピール。

 開幕4連敗から7連勝で優勝決定戦にたどり着いた勢いは認めつつも「俺は負けるわけにはいかねえんだ。優勝してやりたいこと、やりたいこと、言いたいこと、好きに生きる。そして言葉に力を持たせるんだ!」と、連覇を誓っていた。