俳優・豊川悦司(59)が14日、都内で映画「弟とアンドロイドと僕」(阪本順治監督、来年1月7日公開)の完成報告イベントに出席した。

 同作で豊川は、自分そっくりのアンドロイド開発に没頭する孤独なロボット工学者の主人公を演じた。

 豊川は「2年くらい前の撮影。コロナの状況もあってなかなか公開に至らなかった。やっと来年、皆さんの目に触れてもらえることになってうれしく、そして内心どきどきしている。この映画をどう宣伝したらいいのか、迷っている」などと語った。

 同作には、阪本監督の人生観などが色濃く反映されており、究極の孤独がテーマとなっている。「この映画のプロットをいただいた時、本当にびっくりして、タイトルを3度くらい監督に確認した。また新しい阪本さんの一面を見せつけられ、正直すごく迷った」とオファーを受けた時のことを振り返った。

 また、自身が孤独を感じる瞬間について問われると「家とかで、家族が誰もいなくて自分1人の時とか。『あ…俺、ひとりぼっちなんだな』って思う瞬間があって。心筋梗塞なのかなって思うくらい、胸が締め付けられる」と冗談で笑わせた。

 続けて「自分のフィールドの中にいる時の1人は寂しい。素の自分がぽつんとあるような感じがして『今死んだらどうしよう…』って思ったりする」と明かした。