女優草刈民代(56)が14日、東京・代官山ヒルサイドフォーラムで、「マリー・ロージー展」(15日~26日)を鑑賞した。

近代絵画の父ポール・セザンヌを高祖父に持つ画家としてフランス現地でも名高いマリー・ロージーの日本で初めての個展。多彩なモチーフを描いた原画約70点を一同に公開する。

草刈はじっくりと見終え「すごい発想の人だなって。ああいう絵は見たことがない。目にしたことがないので強烈さを感じました。今生きてる人たちの根幹にあるものを形にしようと、作品にしようとしていらっしゃるのかなと思いました」と作品の余韻に浸った。

絵から影響を受けたのは「23歳の頃」だったという。「稽古のためにニューヨークへ行ったときに、MOMA美術館でマティスの何100点と並んでいる絵を見た。帰って次の日朝起きたら疲れてぐったりしちゃっていて。絵を見ることがこんなにもエネルギーがいることなんだって知らなかったので、そこで絵ってすごいんだなって感じた。すごい体と心を動かされた経験をしました」。この経験から、現在まで、多くの美術館に足を運んできたという。

個展を通し、「『なんでこんな絵になるんだろう』って自分なりに解き明かして欲しい。見るだけでなく、いろんな形で読み取って欲しいなと思います」と力を込めた。