歌手・氷川きよし(44)が15日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで年末スペシャルコンサート「氷川きよしスペシャルコンサート2021~きよしこの夜 Vol.21~in 東京国際フォーラムホールA」を開催した。

 毎年恒例のクリスマスライブで、デビュー2年目の2001年からスタートして今年で21回目。「あっという間に21回目です。私も生身の人間ですので、年とともに年齢を感じるようになってきました(笑)。でも、全力で氷川きよしが精いっぱい頑張ることで、今日お越しのどなたか一人でもいいから『明日から頑張って生きていこう』と励ますことができたらうれしく思います」とあいさつした。

 きらびやかな白ロングジャケットの洋装で登場し、今年3月発売のシングル「南風」をはじめ、アコースティックなアレンジで「母」「星空の秋子」「きよしのズンドコ節」。さらに紺の紋付はかま姿で初期の作品から「白雲の城」「大井追っかけ音次郎」、2000年2月2日発売のデビュー曲「箱根八里の半次郎」などを歌唱した。

 ステージでは来年発売予定の新曲「群青の弦(いと)」(発売日未定)を初披露し、「久しぶりの演歌です。『春の海』を作曲された宮城道雄さんを題材にした作品です。宮城さんは幼いころに失明された方ですが、目が見えないというハンディがあってもその苦悩から喜びの歌をお作りになられ、感銘いたしました。どんなハンディがあろうと、どんなふうに生まれようが、そこからまた頑張ろうという気持ちさえあれば、芸術というのは無限の可能性がある。そんな限界を突破していく思いをこの作品に感じています」とひと足早く新曲を紹介した。

 そのほかに最新シングル「Happy!」「森を抜けて」など全29曲を熱唱。最後に「いよいよ今年も終わろうとしていますが、どうか皆さん、体と心を大切に元気にお過ごしいただいて、2022年も健康でいていただきたいなと思います。皆さんの健康と幸せが自分の願いですし、だからこそ歌を歌っているわけです」とアピールしていた。