欧州各国の名だたるビッグクラブが、フランス2部最下位チームの選手に続々とラブコールを送っている。 

 フランスメディア「10スポルト」は「ナンシーのMFウォーレン・ボンド(18)がバイエルン・ミュンヘンの視界に入っている。有望株は主に中央のMFだが、両サイドでもプレーできる。彼の契約は来年6月まで退団する見込みとなっており、パリ・サンジェルマン(PSG)、マンチェスター・ユナイテッド、インテル、ACミランも候補になっている」と報道。さらにスペインメディア「フィチャージェスネット」も前記のクラブの他に「アトレチコ・マドリード、エバートン、さらにユベントスも浮上している」と指摘した。

 ナンシーは現在フランス2部最下位で来季の3部降格の可能性が高まっているチーム。そうした〝弱小クラブ〟の選手に、なぜ欧州各国のビッグクラブが注目しているのか。ボンドは驚異的な身体能力と巧みなテクニック、広い戦術的視野を併せ持つ万能型選手で、現地では〝ジダンの再来〟とも称される超逸材。にもかかわらず、ちょうどナンシーとの契約が来夏に切れるため移籍金なしで獲得できることから、強豪クラブが列を成して〝ボンド詣で〟を行っているというわけだ。

 フランスの次代を担うスター候補の動向から目が離せない。