【浜口京子 気合でGO!(後編)】東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」で最優秀選手賞(MVP)を初受賞した新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟(39)と、女子プロレス大賞に輝いたスターダムのワールド王者・林下詩美(23)を特別ゲストに迎えた浜口京子(43)の「気合でGO!」後編は、やっぱり乱入したアニマル浜口氏(74)も交え4人の大熱戦となった。京子は鷹木の活躍に思わず涙し、〝気合ダディ〟は詩美を称賛。恋愛トークも飛び出した「京子の部屋」番外編だ。


 京子 鷹木君は道場時代、ボディービルにも挑戦したよね。倒れたんじゃなかった?

 鷹木 はい。19歳の時に2か月半で26キロの大減量をして、ボディービル大会前日に日焼けサロンで倒れました。今考えると驚きですが、会長に止められるまで、もうろうとしても肌を焼いて道場でポージングの練習をしていた。あの精神状態は後にも先にもない。それに、京子さんのライオンのようなオーラを内藤(哲也)や俺はまねできなかった。あの緊張感があったから、プロになった後もきついと思ったことはなかったと、内藤とも話しています。浜口道場での経験は尊い。

 京子 鷹木君は仲間。根性もあるし。根っこが生えている感じ。腹が据わってる。鷹木君がなんでプロレス界のトップになったかと思うと…やっぱり誠実だからだよね。

 同席のプロレス担当・岡本記者 ええええええ!

 京子 え! 違うの?

 岡本記者 プロレス界で初めて聞きました…。

 鷹木 あ、いや、リング上では多少横暴になったりするので…(苦笑い)。

 京子 誠実じゃなければ一番になれないから。プロになってからも、道場に一番来てくれてるんじゃないかな。

 鷹木 初心に戻れる場所ですから。頂点のベルトを取ったからこそ、18歳の自分が今の自分を見たらどう思うかを考えて今やっています。

 ――誠実の話題が出たので、皆さんに好きな異性のタイプを

 鷹木 俺は試合の前とか放っておいてほしいんですよね。何と言いますか、幸せだと弱くなりそうで。

 詩美 私はまず、家族を優先することが大丈夫な人がいい。束縛とかだめ。LINEの返事をくれとか嫌です。自分がしたい時に返信します。

 京子 私は…(沈黙)。返事もマメな人がいいかなあ(照れる)…。

  ? カモンカモン! アイアイアイアイアイ~~

 鷹木 あの声は!

 アニマル浜口氏(以下浜口氏)登場 世界チャンピンが3人勢ぞろい! これは縁起がいい。詩美さん! 試合を見させてもらいましたよ。気迫も技の展開もすごい。止まらないね。大家族の中で戦って生きてきた効果だ。大きな人に育ったね。昭和のプロレスラーから一つ。体勢を整えることを意識したらもっといいと思う。ケガもしない。整えながらお客さんににらみを利かせる、見えを切るというのかな。

 詩美 ありがとうございます。

 浜口氏 鷹木は風格がすごいね。途方もなく、はらわたのでかいチャンピオン。真面目な男なんですよ。常に断崖絶壁に立っている。独身なのも、常に緊張感を持っているから、女性のことまで気が回らないんだ。

 京子 お父さん! ちょっと待っててね! では、互いにエールを。

 鷹木 「盛り上がってきてるな、スターダム」というのが伝わってくる。その中で、キャリア3年半で詩美ちゃんが王者として大活躍して、自分と同じ目線で物事を考えているのが本当に素晴らしい。5、6年後はもっと恐ろしい選手になっているだろうね。

 詩美 鷹木さんはすごいとしかいいようがない。一番、見ていて元気のある試合をしてくださる方。存在感もすごい。

 ――京子さんにも負けないぞ、というアピール点は

 詩美 本当に恐れ多いのですが、入場口に立った時のかっこよさとか、存在感は負けない自信があります。

 鷹木 京子さん、俺たちに言葉をください。

 京子 林下選手、出会えてよかった。20歳差でお母さんの気持ちです。人間の魅力がとてもある。来年もさらなる飛躍の年になるよう、ずっと応援したい。どうぞ道場にも来て、気楽にお使いください。

 詩美 ありがとうございます。

 京子 鷹木くん、すごい勢いがある。もうね、私たちの希望なの。鷹木くんの活躍が。道場生や父、家族もありがたいと思っていて…(うるうると涙)。

 鷹木 うれしいです。鷹木、内藤みたいになりたいという道場生がいるのはやりがいがあります。まだまだ頑張ってプロレス界を盛り上げて、道場生の目標であり続けたい。詩美ちゃんにも目標にしてもらえるように。

 浜口氏 よしよしよし! では、みんなのさらなる活躍を祈願して気合の10連発だ~! 気合だ! 気合だ!~~~オイ!(終わり)


 ☆たかぎ・しんご 1982年11月21日生まれ、山梨・中央市出身。浜口道場を経て2004年、ドラゴンゲートでデビュー。18年10月7日に退団し翌日、新日本プロレス両国大会でロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに電撃加入。IWGPジュニアタッグ王座、NEVER無差別級王座などを獲得。今年6月、オカダ・カズチカを下し第3代IWGP世界ヘビー級王座に輝いた。来年1月4日東京ドーム大会でオカダとV4戦で激突。178センチ、100キロ。

 ☆はやしした・うたみ 1998年9月14日生まれ。鹿児島・奄美市出身。テレビ朝日系「痛快! ビッグダディ」でビッグダディこと林下清志氏の三女として幼少期から注目を集める。柔道を始め中学2年で香川県大会女子57キロ級2位。2018年8月にスターダムでデビューし、同年度プロレス大賞新人賞。19年にゴッデス王座など4冠王に君臨。昨年11月に岩谷麻優を下してワールド・オブ・スターダム王座を奪取。29日両国国技館大会で朱里とV10戦で激突する。166センチ、65キロ。