映画コメンテーターの有村昆(45)がドン底脱出を誓った。5月に写真誌「フライデー」に女性スキャンダルが報じられ、すべての仕事が〝消滅〟。2012年に結婚した丸岡いずみアナ(50)とも離婚した。先月、芸能活動を再開させたが、イバラの道を歩むことに変わりはない。そんな有村が活動自粛中に考えたこと、そして窮地を救ってくれた〝スキャンダル芸人〟からのアドバイスを明かした――。

 ――女性との密会報道後、芸能活動を自粛。その間はどう過ごした

 有村 3歳の息子の親権は僕が持っているので、親子で一緒にいる時間が増えましたね。保育園に送迎したり、料理を作ったり。最近は映画「ラピュタ」のパンとか、「となりのトトロ」のお弁当とか映画メシを作っています。あと、神頼みもしましたね。

 ――神頼みとは

 有村 自分自身を見つめ直したくて、成田山新勝寺や出雲大社に行きました。もう気持ちもへこんでいたのでパワーストーンを着けたりして。早朝5時半にご祈とうしてもらうんですが、参拝者が200人ぐらいいる中「有村昆殿~」と大声で呼ばれて、ザワつきました(苦笑)。

 ――改めてフライデーの報道(※注)は事実か

 有村 事実です。口説いたのも事実ですし、ホテルに行ったのも事実。女の子が言っているように男女の関係になっていないのも事実です。

 ――アプローチはした
 有村 はい。

 ――当時は女遊びに夢中だった

 有村 マヒしていました。自分の欲望を満たすことしか考えないエロクソ野郎でした。

 ――今そんな気持ちは

 有村 いやあ、もう女性が怖いですよ。どこに行っても有村昆だとバレますし。(口説いた女性が働いていた店が東京・港区にあったため)特に港区女子が怖い。もう港区、入れないです(笑い)。

 ――もう女遊びはしない

 有村 それより子供とか、女遊び以外の楽しみ方がありますから。

 ――でもステキな女性が現れたら

 有村 しばらくはいいです。もし次付き合うとしても、ウクライナ人とかブラジル人とか、日本語がしゃべれない方がいい。

 ――すべて失った

 有村 全部降板。ゼロです。収入もない。離婚もしてすべてを失いました。ただ、励ましてくれる方はいました。

 ――例えば

 有村 真っ先に連絡してきてくれたのは狩野英孝君、宮崎謙介さん、入江慎也さんの3人。いずれも「大丈夫だから」と。うれしかったですね。狩野君は「自粛中は植物を育てた方がよい」とアドバイスしてくれて。「どんな植物?」と聞いたら「葉っぱ系」って。いや、「葉っぱ系」て呼び方はマズイだろとツッコみましたが(笑い)。

 ――効果のほどは

 有村 カイワレを育てたんですが、良かったです。毎日水をあげて育っていく様を観察すると、精神的にも落ち着きますね。

 ――芸能活動自粛中、映画は

 有村 ネットフリックス、アマゾンプライム。ディズニープラス…見る時間はたくさんありました。

 ――揺さぶられた作品

 有村 北朝鮮の強制収容所を3Dアニメで描いた「トゥルーノース」ですね。

 ――印象的なシーンは

 有村 主人公のお母さんが息子に「あなたは何者になりたいか、常に自分に問いなさい」と言って死ぬんですよ。この言葉はすごく刺さりました。僕も家族や事務所、仕事関係者などみんなに迷惑をかけてしまった。ちゃんとした羅針盤があれば誘惑があっても「自分はこうなりたいからこれはやっていい、やってはいけない」の判断がつく。そういう意味で自分はブレブレだったな、と。

 ――では今、何者になりたい

 有村 子供のために生きる者になりたいです。3歳の息子は何も悪くないのに離婚してしまった。本当に申し訳ない。幸福と快楽は違うと思うんですよ。幸せは地層のように毎日0・1ミリずつ重なる。とある年月たった時、幸せだなと分かるが、快楽は一時的にドーンと気持ちよくなってしまう。だから自分を見失ってしまう。幸福に気付ける自分でいたいですね。

※写真誌「フライデー」は5月、セクシー女優に会えることが売りのコンセプトバーのキャストに対し、下ネタ全開で口説く有村の姿を報じた。結局、同キャストがなびくことはなかったが、その口説き文句があまりにも品性に欠けたため、話題になった。

☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後、映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。2012年にフリーアナの丸岡いずみと結婚。18年に第一子をもうけるも、今年5月に報じられた女性スキャンダルが原因で7月に離婚した。