レスリングの全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)3日目(18日)、女子57キロ級決勝で、非五輪階級の55キロ級で10月の世界選手権を制した桜井つぐみ(20=育英大)が、五輪階級の57キロ級世界3位の南條早映(22=至学館大)を5―2で下し、優勝した。

 1―2でリードを許し、迎えた試合終了間際残り8秒。桜井は相手の足を取って倒して4点をゲット。大逆転勝利を飾った。2024年パリ五輪を目指し、早々に階級を上げた桜井は「挑戦者として臨んだ。そのなかで優勝という目標が達成できたのは少し成長したかなと思えた」と、控えめに喜んだ。

 57キロ級は、五輪2連覇の日本のエース・川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)が絶対女王。来年6月の全日本選抜選手権に出場する可能性もあるが「最終的には勝たないといけないが、ずっと世界で勝っている、自分より上の選手。しっかり自分が勝てるよう、頑張りたいと思う」と力を込めた。